左官一服噺 テレビ放映○新美の巨人たち2
弊社の鈴木亮佐がテレビに出ました。ことの起こりは、弊社ホームページの「左官一服噺 歴史○擬洋風建築」をみたテレビ局の制作者が見た結果でした。制作会社は「松本にある旧 開智学校の漆喰のコーナーストーンを再現してほしい」・「時間がない。企画・撮影を10日程度で」というものでした。コーナーストーンの制作過程を3回の収録で行うことで決定しました。
開智学校の内壁と外壁の左官仕様を調べましたが、資料が見つかりませんでした。そこで、開智学校に行き現地踏査をしました。開智学校はたしか、内壁が葦竹で、外壁が竹小舞の2重小舞下地であったと思いました。今回、内壁は撮影と関りがないため、土蔵外壁の小舞竹で、径7分程度の竹を用意しました。
小舞竹(こまいだけ)は径7分のもので、今回は棕櫚縄(しゅろなわ)で掻き込んでいます。土蔵小舞竹は、一般に縦・横とも7本としますが、今回は真竹の径少ないので、縦・横とも3寸間隔にしました。1尺ごとに下げ縄を括っています。この、小舞下地のモデルは残念でしたが、塗りの場面で、撮影に使用されませんでした。しかし、小舞竹に荒打ちして中塗り、漆喰塗りでは、到底10日程度では無理です。
そこで、合板下地に荒木田土を塗り、これを下地とすることにしました。
土壁は最初に塗るのが荒壁といって、荒木田(あらきだ)という土と長めの藁を捏ね合わせて使います。
次は中塗りです。
杉並の左官です。塗り替え、リフォームお待ちしています。電話03-3398-4335 http://s-kent.jp/contact/
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