左官一服噺 材料○エポキシ樹脂 (epoxy resin) 57
エポキシ樹脂とは、硬化機構が架橋反応で、反応しやすいエポキシ基をもつ樹脂状の化合物である。熱硬化性合成樹脂の総称でもあります。昭和13年(1938)にスイスで開発されて以来、エポキシ樹脂は接着剤の代名詞に使われているぐらい、接着剤として性能の優れものであります。特に昭和42年、原爆ドームの保存工事に全国から献金された浄財、5千万によって、約15トンのエポキシ樹脂が注入と接着に使われました。現在でも、施工直後と強度変化がなく健全であることの調査結果がでており、接着剤として高い評価を受けています。
エポキシ樹脂の安全性では、缶ビールの内側にコーテングされており、金属に直接ビールが接触しないため、仕事の後に、エポキシ樹脂のおかげで、「グィ」とおいしいビールが飲めるのです。このように食品の容器に使用されるぐらいですから、安全性は高いのですが、我々が取り扱う硬化前の液体状態では、取り扱いを間違えると、害になることがあります。
まず、エポキシ樹脂の硬化剤のアミンは、アレルギー体質の人にとって、皮膚のカブレ等を発生させます。また、エポキシ樹脂の希釈剤の溶剤は、刺激性の強いため、施工時には、保護具を着用し、換気を良くしておくことも必要です。仮にエポキシ樹脂が皮膚に付着した場合には、石鹸と水でよく洗い流します。シンナー等の溶剤を使うとかえって、皮膚深く入り込み、支障をきたすことにもなります。
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