左官一服噺 工法○ワイヤラス 2 wire lath 44
左官一服噺42で、ワイヤラスの材料の噺をしましが、再度、ワイヤラスの工法について「続き噺」をします。
ワイヤラスは縦張りでなければ施工が難しく、メタルラスに比較してもつれやすものです。ラス上部を仮止めして、すだれを折り降ろすようにして、絡まさないで300㎜以内で順次止めていきます。縦部の継ぎ目は“一編み目”を重ねて力骨で止め付ける。出隅部分は継ぎ目を出さないようにして張り回しをします。また入隅部分は幅150㎜程度に切ったメタルラスを、両側の下地板にステープル止めした上にワイヤラスを張り、力骨を隅際に縫い込みして留め付けます。留め付け金物はステープルより、また釘の方がよく締まります。かつては、また釘のみでワイヤラスの留め付けを行っていましたが、ステープルの出現によって手打ちタッカーで仮止めし、締付けをエアータッカーで行うようになりました。
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