左官一服噺  工法○叩き仕上げ(tapping dirt floor finish )28

叩き仕上げとは、

①土・にがり・消石灰を混ぜ合わせ、小槌でたたいて仕上た土間のこと。

②土間を総称するものでコンクリート仕上の土間が多く、これを「コンクリートのたたき」という。

③砕石塗りの擬石仕上げのこと。

④単に土間のこと。

⑤石材の表面を工具で叩いて仕上げる「たたき仕上げ」のこと。

⑥セメントがなかった時代に床仕上げ、基礎、井戸枠、便所の溜壷などに使用するもの。

叩き鏝

叩き鏝

三和土工法は、山砂利、砂、石灰、にがり(塩化マグネシウム)をよく練り合わせ叩き締める工法です。その地域から産出される粘着性の高い三和土を主材料とするところから、産地名をつけた名称で呼ばれています。京都では深草砂利、白川砂利、愛知県地方の三州三和土などが知られています。

 「叩き」・「三和土」・「敲き」とも著しますが、三和土の前身である「二和土(にわど)」は、愛知県碧海郡に産する赤土である風化花崗岩の真土(まさ土)約70%と石灰30%との割合で混ぜたものをいいます。その後、その割合を理論化して粘土50%、消石灰30%、砂20%を混ぜたものをいうようになりました。。「三州叩き(さんしゅうたたき)」、「三州土(さんしゅうつち)」とも呼ばれるものです。

明治19年(1886)、東京左官職組合が制定した「左官職工事業格等級其他附属職工等の業格」には「平面敲キ」(現在は叩き)と記述されています。明治大正時代には「コンクリート敲き」とも併記されていました。

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