左官一服噺 材料○スクラッチタイル(scratched face tile)26 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

明治村にある旧帝国ホテルで使用されたスクラッチタイル。

スクラッチタイルとは、ひっかき傷のような縦溝のついたタイルのことです。旧帝国ホテル、東京大学はじめ多くの公官舎で採用されています。

帝国ホテルの建設に当たり、当時建築現場の脇で製作され、そこがタイル製造の工場にもなっていました。溝を切るのに等間隔の釘を板に打ち付け、これを両手で持って息を殺して真っ直ぐ引いたそうです。結果的には、この溝の醸し出す壁面での妖しさは、人間の手によるものでありました。現在でも、復元工事でスクラッチタイルが使用されますが、溝がきれいに等間隔で、削り滓(かす)がなく、手技(てわざ)のあとが見られないのが残念です。

現場脇にあった工場はその後、伊奈製陶に引き継がれることになります。このスクラッチタイルは、「簾煉瓦(すだれれんが)」とも呼ばれています。

img002-1杉並の左官です。塗り替え、リフォームお待ちしています。電話03-3398-4335  ✉ http://s-kent.jp/contact/

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA