杉並・阿佐ヶ谷で地元密着の左官業、鈴木建塗工業株式会社です。
木造モルタル外壁の改修工事
築40年近くの木造の建物ですが、弊社の改修方法によって、建物が再生されます。
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外壁全体からの雨漏りが見られます。
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雨が侵入しているため、ラス網が腐ってしまい、モルタルが剥がれています。
このような外壁ですと、普段見ることができませんが内壁は。雨が侵入すると柱や土台が腐朽してきます。羽蟻がいたら、土台が腐りかけています。その前に、連絡をください。写真は雨漏りによって、建物の木材が腐朽している状況です。
設計上の雨漏り対策
このように雨漏りを防ぐには、設計段階から必要だと思います。①軒の出、けら場の出を大きくすします。雨掛かりを軽減するのが雨漏り対策の最も基本いえます。➁霧除け庇を設けます。開口部に霧除け庇を設けることは、雨仕舞いの弱点となりがちな開口部廻りの保護のほか、雨、雪、夏の日差しから外壁や開口部を守る上で重要です。③基礎を高くします。雨掛りや地面からの跳ね返りを軽減する上で有効です。④外周部を砂利敷きにします。雨の跳ね返りを軽減します。⑤シンプルな平面、断面形状にします。入隅、出隅は雨仕舞いの弱点となるため、平面形状はできるだけシンプルにします。⑥乾燥材を使用します。乾燥していないと、材の割れや材の収縮で壁との隙間が生じます。
弊社では、ラスモルタルの改修にかかる前にラス下地板の点検もいたします。ラス下地板の良否を表としてお知らせします。
ラス下地板の良否 |
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使用 材料 |
厚さ(mm)×幅(mm) |
良 否 |
材質の特徴 |
杉 |
12×80 |
○ |
材質・強度とも良 |
檜 |
〃 |
○ |
申し分ないが高価 |
栂 |
〃 |
△ |
釘がききにくい |
杉 |
10以下×80 |
△ |
強度不足 |
耐水合板 |
7.5 |
△ |
タッカーでは保釘力がない |
シージング |
20 |
× |
釘がきかない |
古材 |
12×80 |
× |
釘がきかない場合がある |
現在、木造建築のラス下地は、ラス下地板の小幅板と構造用合板の面材が多く使用されています。この工事に関しては大工さんが行うものです。ラス下地板に使用する釘は、N50㎜で2本づつ機械打ちですが、最近ではビス留めによることが多い状況です。妻側の屋切りの一部で、斜めに拝み張りをすることもありますが、この留め方は禁止されています。
ラス下地板の空き間隔は、親指程度の25㎜内外としますが、ラスを10cm間隔に留め付けるのであれば、ラス下地板が80mm.ですので、20mm.間隔が正しいのかもしれません。
○外壁モルタルの改修方法。
外壁全体からの雨漏りが見られます。雨が侵入しているため、ラス網が腐ってしまい、モルタルが剥がれています。劣化した部分は、はぎ取って新たにモルタルを塗ります。外壁部をすべて弊社のアツモルであるセメント系ポリマーセメントで防水処理を施します。さらに防水形の仕上塗材で、壁面の美装仕上げを施します。
○サッシ回りの改修
シーリンブが劣化しており、雨漏りが見られます。劣化シーリングを撤去して、変成シリコンで打ち直しします。
シーリングも多くの種類があります。部位・用途によって使い分けをします。
シーリング材の特徴と使用箇所 | |||
シーリングの基材 | 硬化機構(1液性) | 主な使用箇所 | 仕上げ材料との相性 |
変成シリコン系 | 湿気硬化型 | サイディング等の外壁 | 上塗り塗装可能 |
ウレタン系 | 湿気硬化型 | サイディングやALC等 | 紫外線劣化が大きい為、必ず上塗り塗装が必要 |
ポリサルファイド系 | 湿気硬化型 | カーテンウォールや石目地等 | 材料から可塑剤が滲み出るため上塗り塗装が不可能。(ブリード汚染)バリヤープライマーを塗布。 |
シリコン系 | 湿気硬化型 | ガラスや鋼板等 | 塗り塗装が不可能。逆プライマーが必要。 |
アクリル系 | 乾燥硬化型 | 内装 | 塗装可能。収縮・ |
○ひび割れ部分の改修
2㎜から5㎜のひび割れが見られます。雨水侵入は0.3㎜以上になると発生します。ひび割れ部をサンダーでUカットの溝切りをして、塗装がかかる変成シリコン(エポキシ系)でシーリングを行います。
ひび割れの幅によって改修方法が異なります。
①ひび割れ幅が0.3㎜未満の場合は、仕上材料にて補修します。
②ひび割れ幅が0.3㎜以上の壁面で一部分の場合は電動サンダーでU字型の溝を設けてポリマーセメントモルタルで補修します。
③ひび割れ幅が0.3㎜以上で壁全面にわたってのひび割れの場合は、まず大きなひび割れ箇所を事前に補修しておき、その後、全壁面にポリマーセメントモルタルで適切に補修します。
○モルタル剥落部の改修方法
外壁モルタルが一部剥落しています。鏝の部分は新にモルタルを塗ります。このモルタルは既調合ラス下地モルタルです。
剥落部は
1 サンダーを使用して、健全部と分離します。
2 バール等を使用して、既存モルタルをはぎ取ります。
3 ラス下地板の腐食部分は、新しく張り替えます
4 防水紙のアスファルトフェルト 430 を張 ります。
5 既存モルタルの境界面はシーリングを施します。
6 モルタルは下地塗り、上塗りの 2 回塗りでメッシュを伏せ込みます。
○吹付け仕上げ工程の外壁
外壁のモルタル部分を整えたら、次に吹付けや鏝塗りで、改修前とイメージを替えた仕上げが可能です。
これも木工事・左官・吹付けと一貫した施工体制での結果です。