左官一服噺  単位○度量衡換算表1(Weight conversion table)112

高知県の土佐塩焼灰の俵灰

我が国には、建物の寸法や材料の重さ、嵩(かさ)を表すものが多く存在します。その単位は、人間のスケールに合わせて興味深いものがあります。
かつて使用してきた度量衡を現代に換算する際に必要な変換単位を紹介します。
まずは、お酒や米の容量から紹介します。
石(こく):米や石灰等の取引の単位の一つです。1石は10斗で約180㍑となります。

斗(と):酒や石灰等の取引の単位の一つです。1斗が10升で、約18㍑となります。

升(しょう):酒や米等の取引の単位の一つです。升(しょう)は升(ます)でお酒の器(うつわ)の単位として良く使用されます。1升は10合で約1.8㍑となります。

合(ごう):枡目の単位の一つで酒や米の取引に使用されます。我々が居酒屋で使うもので「1合徳利で3本」とおねえさんに頼みます。1合は10勺で約18ミリリットルとなります。

勺(しゃく):容積の単位の一つで酒や米の取引に使用されます。石→斗→升→合ときて、「勺」と単位が小さくなりました。1勺は約18ミリ㍑となります。

次に我々が使用してきた土や砂の容量です。

俵(ひょう):米などの取引や流通のために使用される単位で1俵は72㍑とされる。石灰の風化灰の俵灰は、最高の消石灰とされている。

合(ごう): 砂や荒木田土の取引の単位の一つです。先のお酒の1合と異なります。1合は0.6m3で、現在も建材店のフォークリフトのバケットの1杯の容量です。砂1合=0.6m3が約1トンとなります。

荷(か):砂や荒木田土の取引の単位の一です。2個の小樽を砂やモルタルの材料を天秤棒でかつぐ量とされていました。1立坪を、100荷として計算し1荷は約60㍑となります。よって10荷で1合の0.6m3となります。

才・切(さい):(1立方尺))27㍑砂や荒木田土の取引の単位の一つで、1才が1立方尺のことで、約27㍑となります。今でも、モルタルミキサーの練量の単位として才が使用されています。

杉並の左官です。塗り替え、リフォームお待ちしています。電話03-3398-4335 http://s-kent.jp/contact/

 

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