左官一服噺  道具○面引き鏝2( men-hiki trowel. 2)72

つまみ面引鏝  一番下にあるのは、つまみ切り付け鏝です。

つまみ面引鏝  一番下にあるのは、つまみ切り付け鏝です。

面引き鏝には様々な種類があります。

片羽根甲羅付面引き鏝は、首が鏝の広い部分ついているため丁度、亀の甲羅部分に首が付いているようで、「甲ら」とも呼ばれています。また、最近では「道路鏝」とよばれ道路の側溝を仕上げるように短辺20㎜で130度の角度がついているものもあります。片羽根甲羅付面引き鏝には、焼き入れが本焼き、ステンレス製で、長さが120㎜~150㎜で、形状が丸面引き、角面引きで、R面寸法が3、6、9、12、15㎜丸であります。

片羽根面引き鏝は、羽根幅の異なった面引き鏝で、片びら鏝、片袖鏝、片せま鏝、片袖峰付き鏝とも呼ばれており、窓枠回りに使用されます。片羽根面引き鏝には、焼き入れが本焼き、ステンレス製で、長さが120㎜~150㎜で、形状が丸面引き、角面引きで、R面寸法が3、6、9、12、15㎜丸であります。

小羽根面引き鏝は、面無しのものがリシン掻き落としの出隅部分の押さえやブロック積みときに使用します。本来のこの鏝の使用と違う鏝の使い方がよく行われます。小羽根面引き鏝には、本焼き、ステンレス製で、長さが120㎜~150㎜で、形状が面付き、面無しの両方で、3、6、9、12、15㎜丸で製造されています。

元首几帳面(記帳面)引き鏝は「子持ち面引き」、「銀杏(ぎんなん)面」とも呼ばれ、角部分に半円の凹部が備わっています。角、窓、額縁などの出隅を几帳面型形に塗る場合の鏝です。几帳面とは角部を二面から三角形に欠き取るようにして、わずかに際をたて丸みをつけた面です。向拝柱や違い棚の束などに使用されます。

つまみ面引鏝(丸窓用)は「丸窓用面引き鏝」、「丸面面引き鏝」、「丸面引き鏝」、単に「つまみ」とも呼ばれます、出隅に使用し、特に下地窓、蔵の戸前など幅の狭い円形の角面仕上げに適します。関西では、「面ツキ」とも呼んでいます。つまみ面引鏝(丸窓用)には、本焼き、ステンレス製で様々な形状がある。面付き、面無しの両方で、3、6,9㎜丸を製造しています。

つまみ面引き(直線用)は、つまみ面引鏝(丸窓用)と同様な使用をします。形状は直線用になっていいます。つまみ面引き(直線用)には、本焼き、ステンレス製で、面付き、面無しの両方を製造3、6、9㎜丸を製造しています。

 

中首鈍角鏝は鈍角の面引き鏝で、最近では、様々な角度を変化させられるが鏝もあります。中首鈍角鏝には、本焼き、ステンレス製で、長さが120㎜~150㎜で製造しています。

中首平角面引き鏝は、角の部分が平角になっており、コンクリートの面木がこの形状と寸法になっているため「面木鏝」として使用されています。中首平角面引きには、本焼き、ステンレス製で、長さが120㎜~150㎜面で、平角部分が1.5、3、6、9、12、15、18、24、30㎜で製造されています。

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