和室の塗り替え
和室の塗り壁は主に京壁仕上げが多くあります。塗り壁の耐用年数であるおおよそ15年程度を経過し、塗り壁に以下のような劣化現象があるようでしたら塗り替えの時期です。また、畳も同時に、張り替えをご希望であれば、遠慮なく申しつけください。協力業者が丁寧に畳の張り替えをいたします。
①箪笥や家具を移動します。床や家具の養生を行います。
②古い壁を落とします。アクを止めるための液(シーラー)を塗ります。このとき多少、匂いがでることがあります。
③シーラーが乾燥したら、上塗り材料を塗り仕上げます。仕上げの色・テクスチャは事前にお客様と打ち合わせを行っています。
④箪笥や家具、電気プレ-トを元の位置に戻します。
小舞下地を使わないで土壁にする工法 。
土壁にしたいけど、「小舞下地では、工期とお金がかかる。」という方々、ぜひ土壁を実現してください。下地をラスボードという、石膏ボードの一種で、塗璧下地用のボードを張って、その上に土壁を塗ります。しかし、直接ラスボードに土壁を塗ると、土が剥がれてきます。そこで、同じ石膏をラスボードに塗り、石膏が乾かないうちに土壁を塗ります。
ラスボードの継ぎ目には、補強用ジョイントメッシュを張ります。石膏は吉野石膏の既調合材料で、石膏プラスターのBドライです。Bドライは軽量骨材がすでに工場で混入されており、従来の現場調合の材料に比較して、作業性が良いものです。従来のように砂を加える必要がなく、性能も安定しています。石膏ですのから、中性で、自由にその上に塗るものが選択できます。
Bドライが乾かない内に、追っかけ下塗り土を塗り重ね、下地の石膏プラスターに馴染ませ一体化させて乾燥させます。石膏プラスターが固化した後に下塗り土を塗ると界面剥離をおこす可能性があります。土といってもたくさんの種類があります。土は、粉土の中塗り土に砂と飛出し苆を混入しています。粉土は中塗り土の一種で、土を乾燥させて袋詰したものです。
土壁を1回塗ったら、ひび割れが発生しないようにガラス補強用ットを伏せこみます。
次の中塗りをするために、刷毛か棕櫚箒を利用して、目荒しをします。目荒しは、次の塗り材料の付着をよくするためのものです。凹凸があるので、付着面積がおおきくなり、引っかかりを付けるアンカー効果あります。
土壁はどうしても、硬化と乾燥に時間がかかりますが、小舞下地ほどではありません。
下塗りが乾燥したところで、下塗りより多少砂を多くした中塗り土で丁寧に塗り付け、鏝で仕上げます。
中塗りの状態です。この状態でも仕上げとなります。新築のみならずリフォームにも充分対応できる仕上げです。一般には高級仕様の土壁ですが、この工法を使用すると、低価格の土壁が実現できます。