左官一服噺 材料○酢酸ビニール樹脂(さくさんビニールじゅし)vinylacetate emulsion 34
酢酸ビニール樹脂とは、合成樹脂エマルションの一種で酢酸ビニルを乳化重合して得られる乳白溶液で、左官用糊材として使用されます。粘性のあるものは、結合材として、骨材を加えるだけで、固結材としても使用できます。
建築用にはほとんど酢酸ビニル樹脂系が利用されおり、これは酢酸ビニルモノマーに過酸化ベシゾイルを水または溶剤中で重合させたものであります。水中ではノニオン活性剤を加えて乳化したモノマーが高分子化します。
ポリマー自体は無色透明で汚染性がなく、可使時間は幅広く、硬化が速く、エマルションのため毒性がなく扱い易いものです。一方70℃以上に耐えられず耐水性も低く、構造用には適用しません。しかし、これらの欠点を補う目的でユリア系を混ぜれば、これの耐候性の低さと酢酸ビニル系の耐水、耐熱性の低さを互いに補います。またエチレン・酢ビコポリマー(EVA)は、モルタル混和剤に利用されます。酢酸ビニール樹脂は、本来吸水性を有することから耐水性は期待できません。
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